1人1人にあった、庭木の選び方とは
こんにちは!株式会社キイロのガーデンデザイナー 浄土です。
今日は、メインとなる「庭木の選び方」のお話をさせていただきます。
弊社への相談の中で「お庭に木を植えたい」というお相談をいただくことも多くあります。このようなご相談の際、私の方で庭木を見繕うこともできますが、可能な限りお客様と一緒に植木農家に足を運びます。
実際に植えるサイズ感の確認や、形にもとても個体差があるので、お気に入りの1本を見つけてもらいたいからです。
ご存じの通り、北海道は寒い地域なので越冬できる庭木を選んであげないといけません。
北海道とひとくくりに言っても一年の平均気温や降雪量などによっても異なる地域も多いので、気候に適した庭木をご提案させていただくのですが、育てやすい種類を選ぶことも大切にしています。
もちろん手がかかる植物であることをわかった上で選ばれるお客様もいらっしゃいますが、初めてつくる庭だと大きくなりすぎたり、たくさん手をかけてあげないといけないのではと心配されるお客様も多くいらっしゃいます。
「育てやすい」とはどういうことかと言いますと
1.大きくなりにくい
2.葉が小さく、落ち葉が気になりにくい
3.虫がつきにくい
などがあげられます。
木は生き物なので手をかけていただくことを前提に植樹させていただきますが、少しでも日々のメンテナンスを減らして、美しさをキープし続けたいものですよね。
1.大きくなりにくい
庭木の種類によっては、毎年何mもぐんぐん伸びてしまう木があります。それだとすぐに茂りすぎてしまったり、お隣の家に越境してしまったりと困ることが起きますよね。狭いスペースに植えることも難しく、手が付けられなくなってしまいます。ゆるやかに成長してくれる木を選ぶと、成長をゆっくり楽しむことができます。5年かけて理想のお庭をつくるつもりで、初めは小さめにいれてあげるのも安心ですし、コストも抑えることができますね。
2.葉が小さく、落ち葉が気になりにくい
秋になると落葉しますが、これが結構大きい葉のものはお掃除が大変です。近隣の家にたくさん飛んでいってしまったりすると、中にはトラブルになってしまうこともあります。
そういったトラブル防止の観点から、小さい葉の木を選ぶこともオススメしています。
葉の大きさは、あまり意識したことがないかもしれませんが、小さい葉の庭木は見た目も涼しげでとてもかわいいですよ。私は好きです。
3.虫がつきにくい
絶対虫がつかない庭木はありません。しかし、例えば桜などの木は、イモムシがとっても好きな木。気が付いたら「葉にびっしりついていた」なんてこともあります。
そんな桜ですが、庭木にいれるのも人気があります。
美しい桜を毎年咲かすためには、きちんと消毒をしたり、薬剤散布が必要な場合もありますので、木のメンテナンスが大切です。
そういったメンテナンスの心配が少ない庭木をご提案することも多いですが、環境によって虫がつくことも十分ありますので、その際は薬剤散布(木酢液など、必ずしも薬剤でないことも)を行うなど、植えた後の長いお付き合いが必要です。
そして、冬支度も雪国ならでは。
雪が降る前の10~11月頃に冬囲いをするのですが、一定の落葉樹であれば自分で冬囲いができます。
雪の重さで細い枝や下枝が折れてしまわないように、ロープで縛っていただくだけ。誰でも簡単にできます。
冬囲いをご自身で行う予定のお客様には、お引渡しのときに説明させていただきますので、ご安心くださいね。
今日は、どのように庭木を選んでいるのかをお話させていただきました。ぜひ、生涯のお守りになるようなお気に入りの木を庭に植樹してみてくださいね。私たちはお気に入りの1本を見つけるお手伝いをさせていただきます。